PENDLETONのウールシャツ
セーターというものがどうも苦手。おそらく,縮んでしまったときに肌に密着しすぎる感じとか,着た時のシルエットなんかがしっくりこないからだと思う。
ここ数年は機能性とコスパの高さを求めて,ユニクロのフリースで冬を乗り越えていた。保温機能の高いインナーのうえにフリースを着て,ウインドブレイカーを羽織れば十分に暖かいため,真冬の調査でもそこそこ耐えられる。
しかし,フリースはどうも肌に触れていると水分をもっていかれているようで,快適ではないような気がする。天然素材で,なおかつ襟がある服を着たいと思うようになった。
PENDLETONのウールシャツはMade in Americaで,100%ピュアバージンウールでできている。ものが良いため結構なお値段がするが,古着だと安く入手できるうえにアメリカンサイズが洗いによって縮むものもあるらしく,サイズの表記に関わらずいい感じのサイズのものに出会える可能性もある。自分に合うサイズを探し求めて,昨年の冬に京都の古着屋さんで2枚購入した。
ウールのいいところは天然素材であるがゆえの機能性の高さだと思う。
寒いときの保温能力が高いのはもちろん,日差しが熱いときにもそこまでの暑さを感じない,温度調節の機能に優れているように感じる。抗菌能力も高いのだろう,厦門に来てから2枚を順繰りに着ているが,不快感はまったくない。
Tシャツの上から羽織ってもいいし,真冬にはインナーとしても着まわせるため,実質3シーズンは着ることができる。
厦門は暖かいところだと聞いていたが,今回この2枚を持ってきて正解だった。真昼はTシャツ一枚で過ごせるのだが,朝晩は急激に冷え込むのだ。ウールシャツがあるだけで,あらゆる天候に対応できそうだ。
そして何より,異国の地でひとりという状況のなか,自分の好きなものを身に着けているという安心感は何物にも代えがたい。